2008年 02月 08日
節分会に行ってまいりました その2(2月3日)
2月3日(日)は、冷たい雨が降り、しっぽりと冷え込む一日でした。
でも、なんとか3箇所の節分行事を回ることができました。
まずは八つ橋で有名な聖護院門跡から。
ここは山伏の総本山。かつては聖護院のある東大路あたりから鴨川までがうっそうとした森になっており、この森の鎮守のお社が熊野神社であったとか。また、このあたりは古くは聖護院村と呼ばれ、ここで取れた大根が「聖護院大根」と呼ばれていたそうです。

聖護院では、追難式という「鬼をやっつける」儀式を見ました。山伏のみなさんがお経を唱え、なにやら儀式をされているところで鬼が暴れます。丁々発止(というほどではありませんが)のやりとりの後、鬼はしだいに力を弱めて倒れてしまうのでした。最後にスピーカーから「えー、鬼は調伏されたようです」とアナウンスがあり、年男・年女のみなさんと鬼さんたちが、なかよく並んで豆を撒いてくれました。写真はその豆まきのようす。
鬼さんは一番人気モノでした。
鬼は力が強くて、遠くまで豆を投げてくれるんですよね。
豆まきが終わり、退場するときも、鬼さんは手をふって歓声に応えるなど、茶目っ気たっぷりでした。ご接待の甘酒をいただいて、須賀神社へ。


なにやら不思議な装束の方がいらっしゃいました。
懸想文(けそうぶみ)売りと言って、節分のときだけにいらっしゃるそうです。顔を隠し、手には懸想文を持ち、肩に担いだ梅ノ木には文が結んであります。この「懸想文」を鏡台やたんすの引き出しに人に知れないようにそうっと入れておくと、顔かたちが美しくなり、着物が増えて、良縁があると書かれています。迫力でご利益を感じました。金1,000円也。
バスに乗って移動し、清荒神護浄院へ。(ここの写真は撮り忘れました…)
火の守り神「三宝清荒神尊」にお参り。実家では、台所にこの清荒神さんのお札をお祀りして、毎晩ごはんをちょびっとお供えしていました。おばちゃんたちにご接待の飴湯をいただいて温まり、最後の目的地へ移動。


最後は、紫式部邸宅跡と伝えられる廬山寺です。ふだんはひっそりと静かな境内に、ちらりほらりと参拝客がいるかどうか……なのに、この日は門から人があふれんばかりの賑わい。ここでは「鬼踊り」を見物しました。
カメラを手にした人垣のなか、赤・青・黒の鬼たちがのっしのっしと入場してきます。なんだかぽっちゃりしたかわいらしい鬼たちです。この後、鬼たちは舞台に上り、太鼓の音に合わせて四股を踏むような踊りを披露してくれました。
節分の行事に参加したのは初めてだったのですが、お寺も神社もたくさんの行事があるものだなぁと驚きました。季節を分ける=節分は、昔の人にとって大切な行事だったのだと思います。
家に帰ってからは、太巻きといわしで節分の食事をして、豆をポリポリかじりました。
豆っておいしいですよね。
(研究員1号)