2008年 11月 07日
大山崎山荘美術館

10月のある週末に大山崎山荘美術館に行ってきました。阪急烏丸駅からはだいたい20分くらいで山崎の駅には行けます。青のコレクション展をやってました。安藤忠雄の設計の半地下の新館では、ピカソやモネを、本館では河井寛次郎などの作品を展示していました。
大山崎山荘は、関西の実業家である加賀正太郎氏(ニッカウヰスキーの最初期の筆頭株主)が別荘として自らの手で設計した建物として誕生している。その後、加賀氏の手を離れて荒廃していたところを、平成に入ってからアサヒビールが修復整備して現在に至るそうである。山荘に納められているコレクションはアサヒビールの初代社長の収集したものだそうです。
加賀氏がヨーロッパを訪れて体験した外国の(最新の)文化を、日本に伝えようとしていたことが山荘を訪れると感じることができる。山荘の名前については親交のあった夏目漱石に考えてもらうが、気に入らなかったようで却下して大山崎山荘という名前になったというエピソードがあり面白い。
展示されている絵画などのコレクションもいいけど、山荘自体がとても面白く素敵な空間である。山荘内にはカフェスペースもあり、テラスで街を見下ろしながらコーヒーやビール(もちろんアサヒビール!)を飲むこともできる。ワインケーキというのがとてもおいしかった。JR、阪急の駅とのシャトルバスもでているのでアクセスもスムーズ。行きは歩いて山を上るのがおすすめです。
ちなみにニッカウヰスキーは、寿屋(現サントリー)から別れて創業し、加賀氏が亡くなる際に株券を朝日麦酒に売却したことによってアサヒのグループになった。

山荘の庭にあるうさぎの像です。