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机の上で旅をしよう(マップデザイン研究室ブログ)

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カテゴリ:地図の話( 8 )

まちを支えるシステムみたいな何か

c0141005_21184865.jpg東京(関東)から京都(関西)に引越してきて1ヶ月が過ぎました。お仕事はいろいろな方々に支えられて順調に動いております。

京都で日々暮らしていたり、お仕事の打ち合せで大阪などにもでかけたりするが、やはり関東とは違う何かを感じる。ときにそれは、「異国的」な感じさえもする。阪急電車のホームの音だったり、喫茶店での話し声だったり。

もちろん現代日本に生きてきて、今更「カルチャーショック」を受けることは少ないのではあるが、「カルチャーショック」に至るまでもいかないほんの僅かな差異を感じる。それは、言葉で「これこれこういうところがやっぱり東京とは違うよねえ」と言えるものではない。それらはまちのなかの様々な場所の端っこにこびりついている。


おそらく

それぞれのまちに住む人々の歩く早さのようなものであったり、話し声の大きさや話すときの間のようなものであったり、そういう意識下の何かもやもやしていたりどろどろとしている「間」みたいなものだと思う。そういったいろいろな「間」みたいなものが、それぞれのまちをユニクなものとしているのかなと思う。だから世界中にマクドナルドやスターバックスがあっても、それぞれのまちが交換不可能なものになっているのだと思う。きっと文化や言葉ではなく、そういったまちのシステムみたいな何かがまちを支えているのではないかと思う。

そういったよくわからない何かが伝わるような地図をつくることができれば面白いんですが。
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by mapdesign | 2008-01-30 21:21 | 地図の話

雑誌における地図

お久しぶりです。先週の後半は、関西方面に営業にでかけていたので活動日誌が書けなくて申し訳ございませんでした。

マップデザイン研修室を始めて、いくつかの出版社さんや編集プロダクションの方々とお話をする機会をいただき、雑誌や書籍(いわゆる地図本)に掲載する地図についてお話をさせていただきました。みなさんお忙しいところ、お時間をいただきまして本当にありがとうございました。今後の活動の方向を考えるよい機会となり、大変勉強になりました。

雑誌や書籍の中に入っている地図は、いろいろな意味があると思われます。その地図を片手に読者の方が実際にその場所に行くこともあると思います。また、誌面の一部として読者を楽しませる目的もあると思います。限られた誌面の中では、地図のスペースはとても小さくなりがちです。地図をメインとする特集というのは、やはりまだ少ないように思われます。それは、やはり編集をされる方と密接に打ち合わせをして地図をデザインできるデザイナーさんが少ないことや、地図にある程度の時間をかけて作成することができない制作現場の現状などがあるのではないかと思いました。

最近、いろいろな出版社さんから地図本がたくさん出版されるようになり、僕としてはとてもうれしいかぎりです。雑誌の一部としての地図でも、読者の方を楽しませて、その場所に行ってみたいと思わせ、かつ実際にその場所へ行った際も便利で、その旅行や外出が楽しくなるような地図を作ることで、これからいろいろとお手伝いができればいいなと思います。

雑誌は、基本的に読み終わったら捨ててしまうことが多いと思います。情報はどんどん新しくなっていくのでそれは仕方ないことだと思いますが、ひとつでも多く「とっておきたい」と思いたくなるような地図を作ることができたらと考えています。
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by mapdesign | 2007-11-20 23:59 | 地図の話

海岸線をなぞる

地図をデザインする上で、まずはじめにする作業がある。いわゆる下準備である。それは、もとにする地図をスキャンして、その地図をなぞる「トレス(トレース)」という作業である。

最初に、地図をトレスした場所は、イスタンブール。ボスポラス海峡のある街。おぼえたてのペジェ曲線で、試行錯誤しながら、イスタンブールの海岸線をトレスした。その後も、様々な国や地域の海岸線をトレスした。今も日本のある島の地図をつくっているので、その海岸線を昨日トレスした。

街の地図でたくさんの道をトレスすることよりも、海岸線をトレスする作業はとても楽しい。もちろんその海岸線を歩いているような気分になるということはないのだけれど(そうなったら楽しいだろうなあ)。どんなところだろうと想像しながらトレスしていく。オーストラリアの南海岸線をトレスしたときには、なぜか「すごく楽しい」と感じた記憶がある。みなさんも機会があればやってみてください、と言いたいところであるが(そんな機会はないですよね)。

難しいところは、ただ実際の地図をできるだけ正確にトレスすればいいというものではないところ。仕上がりのサイズ(印刷されるサイズ)を考えないで細かくトレスしてしまうと、たいへんなことになる。あのフィヨルドで有名な北欧の海岸線をかなり正確にトレスしてしまい、仕上がりサイズに縮小したところ、何が何だかわからなくなってしまったことがある。そういう場合はある程度省略する必要がある。また、大きく使う場合は、かなり細かくトレスしないと間抜けな感じになってしまう。

単純なようで、単純でないところが面白いのかもしれない。
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by mapdesign | 2007-11-13 09:35 | 地図の話

マップセンスとデザインセンス

今日、いろいろと自分の現在の力について考えていた。ここ数日でいろいろな方とお話をする機会をいただき、とても勉強になったし、自分についても見つめ直すいい機会となった。

今回作成した「京都お散歩ガイド」であるが、まあ満足のいく仕上がりになったと思っているし、この案内パンフのおかげで話もいろいろとすることができたので、よかったと思っている。ただ、まだまだだなあという気持ちもたくさんある。もっともっと今あるものを乗り越え、塗り替えしていかなければならないと思う。

そこで考えたのが、「マップセンス」と「デザインセンス」。

マップセンスは、地図としての機能の面での感覚。何を目印として置くかであったり、どうしたら迷わない地図にできるかといった感覚。たぶんこの感覚は、思いやりだったり、やさしさだったりそういう気持ちに通じるのではないかと思っている。そういった点で、マップデザインが雑誌や書籍のエディトリアルデザインにつながるところがあるのだと思う。

デザインセンスは、文字通りにデザインの感覚。いかにきれいに見せるかという感覚。僕は今まで、デザインというのは、芸術でないから「きれい」だとか「おしゃれ」だとか「かっこいい」「かわいい」ということだけを追求するものでないと思ってきた。今でもその気持ちは変わらないが、マップセンスということを切り離すと、デザインセンスは、それらを追求するものと定義できるのではないかと思った(もちろん芸術ではないので、実用性ということは常についてまわるが)。切り離して考えると、デザインセンスのほうは、自己の表現というものに通じるということができるのではないかと思う。

マップセンスとデザインセンス。他者(読者だったりユーザであったり)を思う気持ちと自己を表現すること。たぶん、その両方を上手に研ぎ澄ませていけば、マップデザインの力というものが強くなっていくのではないだろうか。と思う。
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by mapdesign | 2007-11-10 22:54 | 地図の話

とりあえず地図の話

もっとドラマティックな活動日誌を写真付きで載せたいけれど、そんなネタもないもので文章だけで失礼します。

今日は、二人の方と会っていろいろと地図の話をさせてもらいました。いままでも、地図の話をいろいろな方とお話させていただきました。お話していると、もっとこの地図もこうできるんじゃないかとか、いろいろなことを教えてもらえてとても勉強になる。

デザイン性をあげていけば、地図をアートの域に昇華できるだろう。また、もっとメッセージ性を込めていけばインパクトのある、人を惹きつける地図にすることもできるだろう。

そういう可能性については、今日はおいておいて、世界中の地図の話をします。世界中には(日本も含めて)とってもたくさんの街があります。観光客がたくさん来る街もあり、そうでない街もあり。観光の街には、たくさん地図があると思うのだけど、そうでない街にはひとつしか地図がなかったりする。マップデザイン研究室のひとつの大きな夢は、(ビジネスにはならないが)世界中を旅しながら、それぞれの街の地図をつくってあげてまわるということです。車にMacとスキャナとプリンタを積んで(駱駝にでも乗ったほうが雰囲気がでますね)。途方もない夢です。

そんなワールドワイドで途方もない夢を片隅に置きながら、マップデザイン研究室は地道に楽しい地図作成に日々がんばりますので、応援よろしくお願いいたします。
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by mapdesign | 2007-11-08 22:32 | 地図の話

地図の可能性

マップデザインの作業をしていると、地図のデザインというのが、はたしてどこまで可能性のあるものなのだろうかと考えるときがある。基本的に印刷物の地図ということで考えているのだけど。

自分のやりたい範囲というのは、一般的に言われている地図(地形図やゼンリンさんの地図や昭文社さんの地図)とデザインの中のひとつとしてのデザインマップ、それらの中間くらいに考えている(少しデザインマップよりになるとは思うけど)。文字の載っていない、道と川と建物や緑などだけ載っている地図(ここをきれいにつくるのがもちろん大切なのだが)に、必要な文字だったり、アイコンだったりを載せていく。そして何かの目的のための、その目的にとって一番わかりやすく、きれいで読みやすい地図をつくること。それが自分の目的とすることだと今は思う。

文字情報をたくさん載せると、その分だけ読みにくくはなるけど、必要なことがすべて1枚にまとまっていたら便利である。だからそれをきれいにデザインしてあげる。使う人が「あー便利だなあ」と思い、使わない人も「なんだろ、楽しいな」と思ってもらえるような地図。そして美しい地図。そんな地図をつくっていければと思う。

実際に作業をしていると、印刷媒体の地図としての限界を感じてしまうが、きっとまだ誰も見たことのないような地図というのを作ることができるに違いないと確信している。

みなさんの、こんな地図があったらなあという意見があったらどんどん教えていただければと思います。
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by mapdesign | 2007-11-07 21:03 | 地図の話

マップ折り

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京都マップを出力しようと思って考えてたら、そういえばマップ折りっていうのがあったよな。と思い出した。さっそく検索してみると、ようするに交互に折っていって最後に半分に折ればいいのでした。こうすれば小さくなって、広げるときも見やすくなります。

さらにそういえば、高校のときに山岳部をやっていて、「国土地理院」発行の地形図をこの折り方で折って山に持っていっていたことも思い出した。あの頃から地図に縁があったんだなあとちょっと思った。
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by mapdesign | 2007-10-31 11:49 | 地図の話

東京の地下鉄路線図

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東京の地下鉄の路線図を作っていて、今日ようやく完成した。ロンドンの素敵な路線図を参考に似たようにできないものかと試行錯誤の上、ある程度似たものができたように思う。実際の地理上の位置関係は無視して、路線の流れがきれいになるように、文字(駅名)がきれいにおけるようにということに重点をおいて作成した。

この路線図の特徴は、線の曲がり方と文字の見やすさです。線はすべて直角もしくは45度の傾きで、角がまるくなるように曲がっています。文字はすべて横書きで、線の上に重ならないようにおいてあります。

今回のものがベストとはまだ言えないので、今後時間を見つけて第二弾を作成したいと思う。ただ、かなりパズルのような作業なので、当分は路線図を見たくはない。

マップデザイン研究室のサイトにPDF版も用意しますので、ご利用いただければうれしいです。
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by mapdesign | 2007-10-29 04:04 | 地図の話