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十日戎@京都恵比寿神社

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あけましておめでとうございます。
初詣やお雑煮、おせち料理の話を書こうと思っていたら、ついに七草粥まで過ぎてしまい、ついに十日戎の話から始まることになりました。今年もマップデザイン研究室をお願いいたします。

写真は、京都恵比寿神社の十日戎のときだけ売られる、「鍵甚良房」さんというの「えびす焼き(1個150円)」というお菓子です。神社の向かいの通りを少し南に下がったところにあるお店の前に鉄板を出して、まあるく小さなクレープ状の皮を焼いては、くるくるっとあんこをつつんでえびす顔を作ったはりました。アングルによって、えべっさんの顔が泣き笑いになったり、照れ笑いになったりするのが面白い。もちろん、お味のほうも美味!でした。

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今年は、混み合う時間帯をさけて夜10時ごろに宵宮に行ってみたのですが、まだまだなんのその、本殿前には長い行列ができていました。ビックリしたのは、京都水産組合さんが寄贈されたという、みごとに尾かしら付きの巨大マグロ。築地市場の競りでは、あのくらいだと数百万円で取引されていた記憶があります。不景気だからこそ、パァッと景気付けということなのかしらん。

昨年は、八坂蛭子社で福笹をもらって飾ったものの、なにぶん狭い部屋には笹が大きすぎたので今年はパス。それにしても、この飾りを見ているのはほんとに楽しいです。巫女さんが使う鈴、祝い鯛、白壁の蔵、大きな小判に千両箱……まさにお金持ちになる夢が見られるアイテムばかり。でも、いずれも1000円以上はするので買いすぎると、アイタタッとお財布から悲鳴が聞こえてきそうです。

お参りのあとは、社殿の裏手に回って壁をこんこん叩いてお願いごとを繰り返します。
えべっさんは耳が悪いので「聴こえてますか?」と確かめておくならわしなのだとか。


葵祭、祗園祭、時代祭に五山送り火と、京都にはたくさんのお祭りがあります。そして、その多くには、日本中はおろか世界中から観光客が集まってきます。祭りの規模に対して、見る人の数が圧倒的に多くなると、祭りは「参加するもの」から「見られるもの」に変質していきます。一体化してワアッと楽しむはずのものが、舞台と客席にはっきり二分化しまうんですね。

でも、十日戎や2月にある節分会は、京都の祭りの中では比較的ライブ感が保持されていて、お祭りを「見る」のではなく、祭りの空間へ入り込んでいく面白さがあり、私はとても好きです。とくに恵比寿神社のある大和大路のあたりは、お祭りの日にも地元の人が出店をしてくれたり、祗園の下町情緒にあふれています。仕事が終わったあとの舞妓さん芸妓さんが、ポクポク歩いてくる姿が、自然にうけとめられているのもよい感じ。またふだんの日にも散歩しにいきたいものです。

今年もどうぞ一年、やるべきことをきちんとして、なんとか暮らしていけますように。
不景気かもしれないけど、明るい一年にしていきたいと思います。



(研究員1号)
by mapdesign | 2009-01-11 15:47 | おやつ